　リハビリテーション（rehabilitation）とは、「re（再び）」「abilis（適した、ふさわしい）」「ation（にすること）」からなり、「再び適したものにする」ことを意味し、一人の人間としての「権利」「資格」「尊厳」が何らかの原因で傷つけられた人に対し、その「権利」「資格」「尊厳」を回復することを意味しています。
　つまり、リハビリテーションとは、可能な限りそのひとらしく生きる権利を回復するという理念のもとで、身の回りの動作の獲得や生活・人生の質の向上を目指し、社会的不利を克服するためのあらゆる援助であるといえます。
　
　当院のリハビリテーションでは、発症後間もない急性期の患者さまから、回復期、慢性期、そして在宅においての訪問リハビリまで、多岐にわたりリハビリテーションサービスを提供しています。このため、それぞれの時期や場所、状況に最適のサービスを多方面から検討し、計画、提供への努力を続けています。

　リハビリテーションには「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」といった職種があり、それぞれの役割について簡単に説明します。

理学療法士（ＰＴ）　：　座る、立つ、歩くなどの基本動作の回復、痛みの緩和などを目的とした訓練や体操の指導を行う

作業療法士（ＯＴ）　：　日常生活、仕事、遊びなど、人間の生活全般に関わる諸動作の訓練、指導、援助を行う

言語聴覚士（ＳＴ）　：　言語機能や発声発語器官、また、食べたり飲み込んだりすることに障害のある方に訓練、指導を行う